米国特許関連の用語解説集です。単なる翻訳辞書と異なり、特許で使用された場合の語句の意味や、米国での具体的な判例を通した対応の指針など、米国特許出願における実務レベルの対応に役立つ情報をまとめました。

誤りなどお気付きの点がありましたら、是非ご連絡ください。


■P

数字ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ


PALM

USPTOが使用する期日計算のソフトウェア。


parent application

親出願。


particularized testimony and linking argument

列挙された証拠及びそれに関連する主張。特許侵害訴訟において、原告はFWR テスト(FWR Test参照)に基づき、当該テストの方法、機能、結果について列挙された証拠及びそれに関連する主張をもって、均等(doctrine of equivalent参照)を立証する。


patent eligibility

特許保護適格性。§101に記載された方法、機械、製造物等について特許を受けることができる旨の規定があるが、自然法則、自然現象、抽象的なアイディアについて特許の保護適格性は規定されていない。そのため、裁判では特許保護適格性の解釈で問題になることが多い。USPTOは、2014年3月に特許保護適格性に関する改訂審査基準を公表した。


patent speculator

特許投機家。特許で一儲け企む法律専門家。


patent term

特許期間(§154)。特許は登録により発生し、米国出願から20年で消滅する。米国出願日を起算日とするので、パリ条約に基づく優先権期間は、特許の期間には含まれない。但し、継続出願、分割出願等は最先の出願日を起算日とする。


patentability

特許要件。


per se

それ自体で


perpetual motion machine

永久機関。


petition

再考請求。請願書。上申書。


petitioner

上告人。


physical phenomena

物理的現象(保護対象から除外されたもの)。


plaintiff

原告(π(パイ)ともいう)。


pleading

答弁手続。


post-grant review

特許付与後レビュー。


practical application

実際の適用。ソフトウェア発明が発明として認められるための要素


pre-publication

出願公開。


preliminary amendment

予備的補正。手続上の方式不備を訂正するには、予備的補正を行うことになる。


preliminary injunction

仮差押え。裁判所が仮差押えを認めるに考慮する事項が4つある。1.申立人に勝訴する論理的可能性があるか否か、2.仮差押えを認めなかった場合の申立人の被る回復できない損害があるか否か、3.申立人にとって困難性の均衡があるか否か、4.仮差押えを認めることによる公共の利益があるか否か、である。


premature reviews

時期尚早の審理。


preponderance of the evidence

標準的証拠。民事訴訟において通常適用される証拠の水準。対立した当時者の主張を比較し、説得力において優越する当時者の主張が採用される。


prima facie case of unpatentability

拒絶に結び付く程度の証拠。IDSの提出情報。


prima facie evidence

外観的証拠。決定的ではないが、少なくとも常識に従うとき、説得力があると見られる証拠。相手方の反証の前の段階で手続きを進行させるために用いられる。


printed matter

印刷物(特許の保護対象から除外されたもの)。


printed publication

印刷された刊行物(§102(a)(b))。


process

方法(§101)。


process patent infringement

プロセス特許侵害(§271(g))。プロセス特許侵害とは、米国で特許された方法によって製造した製品を許可なく米国内に輸入するか、または米国内で販売又は使用する者が、当該製品の輸入、販売又は使用が当該方法の特許権の存続期間内に行われた場合には、侵害者としての責任を負う。


product by process

方法限定製品。


prosecution

手続遂行。


prosecution history

手続の履歴、例意見書等の内容。


prosecution history estoppel

審査経過禁反言。審査段階で出願人が登録許可を得るために、発明の範囲を狭く主張したものの、特許権が発生して侵害訴訟を行う段階で、権利範囲を広く主張することは、衡平の原則に照らして許されない、とする法理論。


prosecution laches

審査懈怠。クレームを出現させるのに審査段階で合理的でない遅延(unreasonable delay in presenting the issued claims)を行った場合は、そのクレーム特許を無効とする判断(Lemelson Case 2004.1.23. DC Nevada)。合理的でない遅延とは、2〜9年の遅延をいう。よって、米国出願から2年以内に全ての発明をクレーム化しないと審査懈怠と解される恐れがある。例えば、実施例の一部しかクレーム化していない場合、他の実施例を3年後にクレーム化すると審査懈怠とされる可能性がある。


protests

情報提供CFR1.291。出願公開された他人の出願に対して関連する公知例を提出して審査を拒絶に導く制度。公開より3ヶ月以内に公知例を提出しておくのが望ましい。遅くなると審査が終了してしまうおそれがある。


provision

規定。


provisional application

仮出願。通常の特許出願要件を満たしていない簡易な形式の出願のこと(§111(b))。
仮出願では、クレームは必要でなく、明細書と図面が必要である。しかも、その明細書では、発明の記載要件、実施可能要件、ベストモード要件を満たしている必要がある。ただし、宣誓書及び先行技術開示を提出する必要がない。
仮出願は、1年で取り下げられたものとされるため、その前に通常の特許出願に移行すれば、仮出願の出願日で特許性を判断されることになる。仮出願は、英語以外の言語、例えば、日本語でも行うことができる。特許権の存続期間は、仮出願の日からではなく、通常の特許出願の出願日から起算される。仮出願は、継続出願、分割出願の基礎とはならない。
また、パリ条約の優先権主張の基礎とすることができるが、1年以内に通常の特許出願を行い、仮出願との関係を明記することが条件となる(§119(e))。


provisional right

補償金請求権。実施料相当額(reasonable royalty)を特許後にもらえる。


public knowledge

公知の知識。


public use

公用。


publication

刊行物。


publication of patent application

出願公開(pre-publication)。


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