米国特許関連の用語解説集です。単なる翻訳辞書と異なり、特許で使用された場合の語句の意味や、米国での具体的な判例を通した対応の指針など、米国特許出願における実務レベルの対応に役立つ情報をまとめました。

誤りなどお気付きの点がありましたら、是非ご連絡ください。


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objection

方式的拒絶理由←→実体的拒絶理由(rejection参照)、異議申立。
Office Actionにおいて、明細書等における方式的拒絶理由は、objectionとして明記され、§102,103等の実体的拒絶理由は、rejectionと明記される。


obligation

義務。


obviate

回避。


obviousness

自明性。自明性を判断するための4つの要素とは、[1]先行技術の範囲と内容、[2]クレームと先行技術の相違、[3]適切な(pertinent)先行技術における当業者の水準、[4]第2の考慮(Secondary Consideration)である。第2の考慮とされるものは、1.商業的成功(commercial success)、2.長い間感じられていた必要性(long term felt need)、3.ライセンス(licenses)、4.他の失敗例(failure of other)、5.複製品(copying)等である。自明性に対する意見書等での反論のポイントは、先行技術を組み合わせる動機付けと示唆(motivation and suggestion to combination the references)がない旨主張することである。先行文献には組み合わせできないように教示されている(teaches away)旨の主張もよい。


office action

オフィスアクション。原則2回(ファーストオフィスアクション[first office action]とファイナルオフィスアクション[final office action])あり、応答期限は3カ月で、延長料金を支払うことで、最大6カ月まで延長可能である。


Office Action Summary

オフィスアクションの要約。Office Actionの2ページ目に記載された重要事項。右上に出願番号(Application No.)、出願人(Applicant)、審査官(Examiner)、技術部門(Art Unit)が記載され、上から順に以下の事項が記載されている。
1.応答期間(period for reply)1ページ目に記載されたDATE MAILED(これが小さい文字なので要注意)から原則3ヶ月(延長更に3ヶ月可)。2ヶ月のときもある。
2.状態(Status)何に対応するもので、final又はnon-final、Ex parte Quayle対応か等が記載。
3.クレームの処分(Disposition of Claim)生きているクレーム、取り下げられたクレーム、許可されたクレーム、拒絶されたクレーム、方式違反のクレーム、限定又は選択要求対象のクレームが記載。
4.出願書類(Application Papers)方式違反の明細書、提出された図面の状態、宣誓書違反について記載。
5.優先権(Priority)優先権の状態を記載。
6.添付物(Attachment(s))引用文献通知等の項目が記載。


Official Gazette

特許公報。米国特許公報(Official Gazette)は、毎週火曜日の正午に発行される。


official notice

審査官に顕著な事実。


omnibus claim

総括的請求項。


on sale

販売(35USC §102(b)) → sale参照。


one year rule

ワン・イヤー・ルール。新規性喪失事由は、すべて米国出願日より1年を超える以前の事実に限られるとする。


open-ended claim

制約のないクレーム。クレームにおける各構成を結び付ける動詞として、comprising, including, containing を用いるクレームは、クレームに明記された構成以外の構成を含むことをいう。これに対して、consisting of は、クレームに明記されていない構成を含まない closed claim である。


operability

実施可能性。刊行物における記載が当業者にとって理解しうる程度であっても、実施できる程度に詳しくない場合、新規性喪失の事由とは認めていない(Seymour v. Osborn, 78 US 516,1870)。但し、不十分な記載であっても、非自明性喪失事由としている(Merck v. Marzall, 93 USPQ 428,1952)。


opposition

異議。


oral hearing

口頭弁論。


order

当事者系再審査の決定。


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